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ノコギリヤシと育毛の関係|配合だけでは無意味!意外な摂取条件とは

ノコギリヤシサプリの条件摂取量

「ノコギリヤシエキス」は多くの育毛サプリで「メイン成分」として配合されています。

ノコギリヤシエキスが育毛サプリにここまでとりあげられるのはなぜなのでしょうか?

またノコギリヤシエキスがサプリに配合された場合、効果が期待できる最低条件があるのをご存知でしょうか?

ここではノコギリヤシに期待される育毛効果とそのしくみ、そして育毛サプリの公式ページからはわからない「ノコギリヤシに育毛効果が期待できる最低条件」についてご紹介します。

 

目次

ノコギリヤシエキスが育毛サプリに入っている理由

まずノコギリヤシエキスによって薄毛改善が期待される理由について確認しておきましょう。

AGA治療薬フィナステリドと同様の作用

男性型脱毛症で薄毛を引き起こすのはDHT(ジヒドロテストステロン)という強力な男性ホルモンです。

このDHTは、テストステロンという男性ホルモンが「5αリダクターゼ」という酵素によって変換されることでつくられます。

『この仲介者「5αリダクターゼ」を阻害することでDHTを抑制し、結果としてAGAによる薄毛の進行を防ぐ』

これはAGA治療薬として有名なフィナステリドの作用なのですが、ノコギリヤシにも同様の作用があるといわれてるんですね。

 

ノコギリヤシはDHTを抑制する作用から、同じくDHTが関係する前立腺肥大症などへの効果についても研究がすすめられています。

 

実際にフィナステリドと比較した2年にわたる研究

Comparitive effectiveness of finasteride vs Serenoa repens in male androgenetic alopecia: a two-year study.

こちらの研究論文は、実際に2年にわたってフィナステリドとノコギリヤシ抽出エキスのAGA治療効果を比較した内容になっています。

まず100名のAGA患者のグループを2つにわけ、

  • フィナステリドを1日1mg摂取するグループ
  • ノコギリヤシエキスを1日320mg摂取するグループ

この2つで比較したところ、

■ フィナステリドのグループ:68%に薄毛改善が認められた

■ ノコギリヤシエキスのグループ:38%に薄毛改善が認められた

という結果になりました。

さすがに医薬品のフィナステリドほどではありませんが、副作用の心配が少ないノコギリヤシエキスでも一定の効果が期待できる結果となっています。

 

フィナステリドに変わるAGA治療法として期待されているノコギリヤシ

また、こちらの研究論文『ノコギリヤシ抽出物によるAGA治療』(Treatment of male androgenetic alopecia with topical products containing Serenoa repens extract.)は男性50名を対象に約6ヶ月間ノコギリヤシ抽出エキスを摂取した予備研究ですが、結論として

ノコギリヤシ抽出物(エキス)の使用は、標準的な薬剤(フィナステリド)の副作用を望まないか、または許容できないAGA患者の代替治療になりえる

としています。

「副作用の心配のあるAGA治療薬(フィナステリド)の代わりになるもの」

として、ノコギリヤシエキスは期待されているんですね。

僕もフィナステリドの副作用はかなり感じてきたので、ノコギリヤシエキスには期待せずにはいられません^^

 

■ ちなみにフィナステリドの副作用としては

  • 性欲減退
  • 性機能不全
  • 精子減少
  • うつ症状

などの可能性が指摘されています。

 

ノコギリヤシはAGAに効果がない!という声も?

AGA対策に期待されるノコギリヤシエキスですが、いっぽうで「AGAへの効果についてのエビデンスは不十分」と指摘する声もあります。

 

ノコギリヤシエキスのエビデンスについて述べたこちらのサイトの評価をみてみると、

ノコギリヤシエキスの、

■ 前立腺肥大へ効果:Aランク(5段階評価の最高ランク。「強力な科学的証拠あり」)

AGAへの効果:Cランク(5段階評価の3番目。「科学的証拠が不十分」)

となっているんですね。

実際、ノコギリヤシエキスを使用した予備研究のなかには「プラシーボにくらべ有意な差は見られなかった」とするものもあるようです。

一般的に、ノコギリヤシエキスのAGAへの効果については

「効果がみられるときもあれば、効果がみられないこともある」

というのが現状の評価で、より正確で大規模な研究がもとめられているということのようです。

ノコギリヤシの効果がでる・でないは「サプリのタイプによる!」という話

ところが、「ノコギリヤシに効果がでたりでなかったりする」のにはノコギリヤシの効果がないのではなく、別のちゃんとした理由があるという研究もあります。

その理由とは

『研究に使用される市販の【ノコギリヤシサプリのタイプ】によっては、効果が少なくなることがある』

というものです。

ノコギリヤシサプリはモノによって有効成分の量が違う

ノコギリヤシエキスの作用は、エキスに含まれる「脂肪酸」と「植物ステロール」によります。

■ 植物ステロールとは植物の細胞膜に存在する脂質の一種。抗酸化作用をもっています。

 

そしてこちらの研究↓

『市販のパルメットサプリメントの脂肪酸および植物ステロール含有量について』(Fatty Acid and Phytosterol Content of Commercial Saw Palmetto Supplements

によると・・

ノコギリヤシサプリのタイプによって、含まれる「脂肪酸」「植物ステロール」の量が大きく異ることが明らかにされているんですね。

 

「粉末タイプ」は「液体(オイル)タイプ」より脂肪酸・植物ステロールが少ない

ノコギリヤシサプリにどんなタイプの違いがあるかというと、「粉末タイプ」か「液体(オイル)タイプ」か、という違いがあります。

さきほどの研究のなかで明らかにされた「粉末タイプ」「液体タイプ」それぞれの脂肪酸・植物ステロールの含有量を比較してみると・・

  脂肪酸 植物ステロール
粉末タイプ
(5商品の平均)
179.6mg
(含有率18%)
0.42mg
(含有率0.04%)
液体(オイル)タイプ
(7商品の平均)
908.5mg
(含有率90.0%)
2.04mg
(含有率0.2%)

脂肪酸も植物ステロールも、液体(オイル)タイプが粉末タイプの約5倍もの量を含んでます!

かなり違いますよね・・

つまり、同じ〇〇mgのノコギリヤシサプリを使ったとしても、サプリのタイプが「粉末」か「液体(オイル)」かによって、結果は大きく違ってくることになります。

 

ノコギリヤシエキスによる効果をえるための条件

ノコギリヤシエキスとフィナステリドの効果を2年間比較した先ほどの研究で使用されたのは、

「1日320mgのノコギリヤシエキス」でしたが、このノコギリヤシエキスも「液体(オイル)タイプ」のものでした。

このことから、薄毛対策でノコギリヤシエキスを摂取するなら

液体(オイル)タイプで320mg/1日

というのが目安となります。

 

85-95%の脂肪酸を含むノコギリヤシエキス320mgが目安

ノコギリヤシエキスの効果については医学博士のレイ・サへリアン医師も次のように語っています。

ノコギリヤシ製品を有効にするためには、85~95%の脂肪酸を含む320mg、または45%脂肪酸を含む640mgが必要です。このレベルの脂肪酸を持たない製品の中には効果がないものもあります。

(出典:New Saw Palmetto Review for Prostate Limited

「85-95%の脂肪酸を含む320mg」

液体(オイル)タイプのサプリであれば平均90.9%の脂肪酸を含む結果だったので、やはり液体(オイル)タイプで320mgというのが最低限の条件といえそうです。

 

同じ320mgでも、「粉末タイプ」の場合は「脂肪酸含有率が平均18%」です。

これではかなり不十分ということになりますね。

粉末タイプの場合は700-800mg/1日が必要」という話がサプリ業界でいわれているそうですが、「脂肪酸含有率」からすると当然といえるでしょう。

 

粉末タイプと液体(オイル)タイプの見分け方

ノコギリヤシエキスが「粉末タイプ」か「液体(タイプ)」か。

ノコギリヤシをサプリで摂取する際にはこの違いが決定的に重要になると考えられます。

では粉末か液体かを見分ける方法はあるのでしょうか?

粉末は打錠、液体(オイル)はソフトカプセル

ノコギリヤシエキスが粉末か液体(オイル)かどうかは、サプリメントの外見によってみわけることができます。

ご覧のように、

  • 粉末:打錠またはハードカプセル
  • 液体(オイル):ソフトカプセル

になります。

ノコギリヤシエキスに関しては「ソフトカプセル」のものを選んだほうが効果がでる可能性が高い、ということを覚えておくといいでしょう。

 

市販の育毛サプリのノコギリヤシエキスを比較してみると・・

ではこれまでの知識にもとづいて、ノコギリヤシを主成分とする育毛サプリを比較してみましょう。

  ノコギリヤシエキス量
(1日分)
ノコギリヤシエキスのタイプ
ボストン(BOSTON) 300mg 液体(ソフトカプセル)
イクオスサプリEX 300mg 粉末(打錠)
GUNGUN 200mg 粉末(打錠)
フェルサ 100mg 粉末(打錠)
チャップアップサプリ 非公表 粉末(打錠)
ブブカサプリ  135mg 粉末(打錠)

このように、ノコギリヤシエキスを液体(オイル)タイプで配合しているのは育毛サプリのなかでは「ボストン」だけなんですね。

 

話題の育毛サプリ「イクオスサプリEX」よりも、実は「ボストン」が優れている

新しく発売された育毛サプリ「イクオスサプリEX」が「ボストン以上に成分が充実している!しかも安い!」ということで注目されていますが、実はイクオスのノコギリヤシは「粉末タイプ」なんですね。

ボストンと一見同じ「300mgのノコギリヤシエキス配合」に見えますが、実際に含まれる有効成分(脂肪酸など)は半分かそれ以下のはずなので、ボストンほどのノコギリヤシ効果は期待できないことになります。

 

まとめ

以上、育毛サプリに含まれる「ノコギリヤシエキス」についてみてきましたがいかがでしたでしょうか?

ノコギリヤシの効果を期待してサプリを選ぶときは、「ハードカプセル」「打錠タイプ」「ソフトカプセル」どのタイプなのか、必ずチェックするようにしてください。

それを踏まえて初めて「1日分の摂取量が何mgなのか」が意味をもつことになります。

そして育毛に役立つ様々な成分が配合された「育毛サプリ」で「ちゃんと効果を期待できるもの」を選ぶなら、「ボストン」一択ということになります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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参考文献/サイト

 

 

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