こんにちは!ハゲ太です。
僕はこれまで飲んできた育毛サプリのなかでは「ボストン」(BOSTON)が成分的にも実感的にもいちばんかな、と評価してきました。
他の育毛サプリは成分量を非公表だったりしていまひとつ信頼できないものが多いんですよね・・・
ところが最近育毛情報をチェックしていると、「イクオスサプリEX」というサプリが
- ちゃんと成分量を公表しつつ、
- ボストンより成分がよさげ
- しかもボストンより安い
ということを発見しました。
そこで今回は、ほんとうにイクオスのサプリのほうがボストンより評価できるのか調べてみました。
結論からいうと、やっぱりボストンのほうがちょっと上、という評価になりました^^
なぜそんな評価になるのか?育毛サプリを検討している方の参考にしていただければと思います。
イクオスサプリEXとボストンの成分量を比較してみる
まずイクオスサプリEXとボストンの各成分量(1日分)を比較してみましょう。
配合成分 | イクオスサプリEX | ボストン(BOSTON) |
ノコギリヤシエキス | 300mg | 300mg |
亜鉛 | 12mg | 4mg |
イソフラボン | 100mg | 20mg |
コラーゲンペプチド | 100mg | 100.1mg |
ミレットエキス | 150mg | 5mg |
イチョウ葉エキス | 10mg | 10mg |
気になる差をあげてみると・・
- 亜鉛はイクオスのほうが3倍多い
- イソフラボンはイクオスのほうが5倍多い
- ミレットエキスはイクオスのほうが30倍多い
といったところ。
そしてメインとなる「ノコギリヤシ」はどちらも300mgとなっています。
こうしてみると、たしかにイクオスサプリのほうが成分が充実してそうですよね!
どちらもメイン成分は「ノコギリヤシ」だけど・・
ノコギリヤシは実際にAGA患者にたいする臨床研究で一定の効果があったという結果が公表されていることもあって、AGAによる薄毛対策に大きな期待ができる成分のひとつです。
(参考記事:ノコギリヤシとプロペシア(フィナステリド)のAGA育毛効果を比較した研究論文の内容)
その臨床研究で結果のでた「ノコギリヤシの摂取量/1日分」は「320mg」でした。
イクオスサプリEXとボストンの「300mg」は、まあ必要十分な配合量といってもいいようにみえます。
ところが、イクオスEXとボストンでは同じ「300mg」でも、その内容には大きな違いがありました。
ノコギリヤシは「粉末」と「オイル」で有効量が違う?
実はノコギリヤシをサプリに配合するにあたっては、
- 「ノコギリヤシ抽出オイル(エキス)」
- それを粉末状に加工した「エキス末」
この2パターンがあります。
(※育毛サプリのプロの方が解説されているこちらのサイトを参考にさせていただきました。【プロが解説】ノコギリヤシの育毛サプリはどの商品が1番良いのか? 毛迷わない)
抽出したオイル状のノコギリヤシエキスを粉末状に加工すると有効成分が失われる。
想像できるかもしれませんが、オイルを粉末状に加工するにはかなり手を加える必要があるため、そのプロセスで含まれるノコギリヤシの有効成分(脂肪酸)の含有量が大きく減ってしまいます。
そのため原料開発メーカーによると、
「ノコギリヤシエキス末に含まれる有効成分の量は、ノコギリヤシオイルに含まれる有効成分の約半分」
「ノコギリヤシオイルの摂取量目安は320mgにたいし、ノコギリヤシエキス末の摂取量目安は700〜800mg」
といわれているそうなんです。
同じ「ノコギリヤシ」という表示がされていても、それが「オイル」なのか、「エキス末」なのかによって大きく違うわけですね。
■ノコギリヤシの臨床研究で使用されたのは「オイル」タイプのノコギリヤシ抽出エキスでした。
そのため、ノコギリヤシ摂取量の目安は「オイルで320mg」となります。
「エキス末」と「オイル」の見分け方
配合されているノコギリヤシが「エキス末」なのか「オイル」なのかについては成分表記に記されていることもありますが、見た目から見分ける方法もあります。
タブレット形状が、
- 「ソフトカプセル」なら→オイル
- 「打錠、またはハードカプセル」なら→粉末
このように原料がどういう形で配合されているかによって、錠剤のタイプがかわってくるんですね。
ボストンは「ノコギリヤシ抽出オイル」を使用
ボストンの成分表には「ノコギリヤシエキス」という表示があります。
念のためメーカーに確認したところ、「ノコギリヤシ抽出オイル」を使用しているとのこと。
そしてボストンの形状はたしかに「ソフトカプセル」となっています。
イクオスサプリEXのノコギリヤシは「粉末」だった!
いっぽうイクオスサプリEXの表記をみてみると、こちらも「ノコギリヤシエキス」という表記名になっています。
これをみるとボストンと同じく「ノコギリヤシ抽出オイル」なのかと思わせますが・・
イクオスサプリEXの形状は、「打錠タイプ」となっています!
ノコギリヤシ抽出オイルは「ソフトカプセル」にしか配合できないはずなので、イクオスサプリEXのノコギリヤシは「エキス末」ということになります。
■ こちらも念のためメーカーさんに確認したところ、「粉末タイプです」との回答をいただきました。
ノコギリヤシの有効量:イクオスはボストンの約半分
ということでボストンとイクオスサプリに配合されているノコギリヤシと、その摂取量目安を比較するとこのようになります。
ノコギリヤシ配合量 | 摂取量の目安 | |
ボストン(BOSTON) | ノコギリヤシオイルで300mg | 320mg(ノコギリヤシオイル) |
イクオスサプリEX | ノコギリヤシエキス末で300mg | 700〜800mg(ノコギリヤシエキス末) |
ボストンはほぼ摂取量目安なのにたいし、イクオスサプリはちょっと足りないということになります。
ノコギリヤシに関していうと、
ボストン(BOSTON) > イクオスサプリEX
といえそうですね。
亜鉛は「イクオスサプリEXのほうが3倍も多い」件に関しては?
では次にイクオスのほうが3倍も多く配合されている亜鉛についてみてみましょう。
亜鉛は細胞分裂や新陳代謝のために必須のミネラルで、髪の材料である「ケラチン」というタンパク質をつくるのにも必要とされています。
またAGAによる薄毛を引き起こす「5-αリダクターゼ」という酵素を阻害するともいわれていることから「亜鉛は育毛に必要」とされています。
しかしよくよく調べてみると、「亜鉛が5-αリダクターゼを阻害し、抜け毛を防ぐ」という話についてはまゆつばっぽいことがわかってきました。
https://worldfizz.com/zinc-not-dht/
亜鉛の過剰摂取は逆効果
また、上の記事で詳しくご紹介していますが、亜鉛の過剰摂取は逆にDHT(ジヒドロテストステロン=薄毛の原因となる超強力な男性ホルモン)を増やす可能性があり、逆効果になりかねません。
亜鉛は「欠乏すると薄毛につながる可能性があるが、多すぎてもよくないもの」というのがこれまで調べてきた亜鉛と育毛についての結論です。
亜鉛はどれくらい摂取すればいいの?
ではどれくらい亜鉛を摂取すればいいのでしょうか?
日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要、厚生労働省の平成25年「国民健康・栄養調査」の結果から、「亜鉛の1日の推奨摂取量」と「亜鉛の平均摂取量」を表にすると次のようになります。
成人男性 | 成人女性 | |
亜鉛の推奨摂取量/日 | 10mg | 8mg |
平均摂取量/日 | 8.9mg | 7.2mg |
このように、「1日1〜2mg程度不足している」という状況なんですね。
イクオスサプリEXの亜鉛はちょっと多い?
「亜鉛の推奨摂取量」と「亜鉛の過剰摂取は逆効果になりうる」ということを頭にいれて、もういちどイクオスサプリとボストンの亜鉛配合量を比較してみましょう。
イクオスサプリEX | ボストン(BOSTON) | |
亜鉛配合量 | 12mg | 4mg |
仮に亜鉛を含む食べ物(肉類、魚介類、卵、チーズ、など)をまったく食べないのであれば、イクオスサプリの12mgは適量だといえます。
が、日本人の平均的な食生活からすると、ボストンの4mgくらいが「ちょうどいい」量といえるのではないでしょうか?
■実は僕も最初知識がないころに「30mg」という大量の亜鉛サプリを常用していました^^;
もしかすると逆効果になっていた可能性があります。
「亜鉛の摂りすぎは逆効果」という可能性をあたまに入れながら、サプリからの亜鉛の摂取量を決めるべきだと思います。
イクオスサプリEXに5倍多くふくまれるイソフラボンについて
では続いてイソフラボンについて見てみましょう。
- イクオスサプリ:100mg
- ボストン:20mg
と、イクオスサプリにはボストンの5倍も多く含まれています。
イソフラボンと育毛の関係
イソフラボンには
- 細胞の老化を抑える「抗酸化作用」
- 髪をつややかに豊かにする女性ホルモン(エストロゲン)のようにはたらく「エストロゲン様作用」
そして動物実験ではありますが、「血中のDHT(ジヒドロテストステロン)濃度を低下させた」という研究もあったりします。
「イソフラボンが育毛にいい」といわれる理由はこんなところですね。
イソフラボンが5倍多く配合されているイクオスサプリEXのほうが、ボストンよりもいいといえるのでしょうか?
イソフラボンの摂取量基準
内閣府の食品安全委員会によって発表された「大豆イソフラボンを含む特定保険用食品の安全性評価の基本的な考え方」という資料では、イソフラボンの適切な摂取方法についてまとめられています。
(参考資料:「大豆イソフラボンを含む特定保険用食品の安全性評価の基本的な考え方」)
それによると、
- イソフラボンの摂取目安量の上限値は1日に75mg
- そのうち、サプリメント等の健康食品からの上限値は30mg
となっているんですね。
この数字からすると、イクオスサプリの「サプリで1日100mg」は明らかに過剰摂取になってしまいます。
イソフラボンを過剰摂取するとどうなる?
ではイソフラボンを過剰摂取するとどうなるのでしょうか?
上記資料には次のような記載があります。
子宮内膜増殖症の発症要因としてエストロゲンの持続的かつ過剰刺激が指摘されていることから、大豆イソフラボンを相当長期かつ連続摂取した場合に、そのエストロゲン作用により、この様な影響が現れたものと考えられる。
女性にとっては「子宮内膜増殖症の発症要因になりうる」ということですね。
では男性の場合はというと、
男性について検討した報告においては、大豆イソフラボン数百mg/日を摂取した男性における影響として女性化乳房の発現等が報告されている。
やはり女性ホルモン様作用による影響がでる可能性が指摘されています。
「乳房がちょっと大きくなるくらいなら、髪の毛が生えたほうがいい」ともいえるかもしれませんが・・(^^;)
イソフラボンの摂取上限値については、このようなコメントもありました。
大豆イソフラボンの摂取が70〜75mg/日を少々超えることで、直ちに懸念すべき健康影響が引き起こされることはないと考えられるが、この物質のホルモン作用は哺乳動物に共通性の高い生命機構(エストロゲンホルモン系)により発揮されることから、実験動物において観察されている生体影響(有害性影響を含む)や医学的知識を背景とした生物学的蓋然性を考慮しつつ、現時点におけるヒトに関する知見に基づき安全と思われる一日摂取目安量の上限値(閉経前女性、閉経後女性及び男性)を設定した。
わかりにくい文章ですが、要は
「75mg/日をちょっと超えたからすぐ危険というわけじゃないけど、性ホルモン作用は有害な影響をもつこともあるから気をつけてね。
75mg/日なら問題ないよ。」
という感じでしょうか。
イソフラボンは食品からけっこう摂取できる
また、イソフラボンはサプリから多く摂取しなくても、わりと食品から摂取しやすいという面もあります。
例をあげると、
- 納豆1パック:35mg
- 豆腐一丁:60mg
- 豆乳1パック:50mg
- 味噌汁一杯:6mg
こんな感じで、日本人的な食生活をしていればわりと簡単に「1日の摂取上限」に達してしまいます。
「サプリメント等の健康食品からの上限値は30mg」という基準が定められているのも、こういう事情もあるのかもしれません。
100mgをサプリから摂取するのは多いかも
ということでイクオスサプリEXのイソフラボン含有量「100mg」は、もしかするとちょっと多い可能性もあります。
もちろん女性ホルモン様作用で髪にプラスになる可能性も多いにありますが、ボストンの20mgでも「決して少ないわけではない」といえるのではないでしょうか?
イクオスサプリEXに30倍多く配合されているミレットエキスについて
ではイクオスサプリEXに30倍!も多く含まれるミレットエキスについて見てみましょう。
ミレットエキスとはイネ科の穀物(ミレットとは「穀物」の意味)から抽出された成分で、髪の毛の材料となるアミノ酸や、ビタミン・ミネラルを豊富に含んでいます。
ヨーロッパでは古くから「飲む育毛剤」として親しまれていた、ということなので「育毛サプリ」にはもってこいの成分といえそうですよね。
ミレットエキスは1日どれくら摂取すればいいの?
ただ、「1日にどれくらい摂取すればいいのか?」という点についてはなかなかこれといった情報がでてきません。
唯一、摂取量の記載がある情報としてはこういうのがありました。
「ミレットエキス300mg/日の摂取によってガンの化学療法による脱毛症状が緩和された」
A case-control study of Panicum Miliaceum in the treatment of cancer chemotherapy-induced alopecia.
1日300mgのミレットエキスを摂取することによって、抗がん剤による脱毛症状が緩和されたという予備研究です。
このことから判断するとイクオスサプリEXの150mg/日が多すぎるとは考えられないので、ミレットエキスについては
イクオスサプリEX > ボストンサプリ
という評価になりますね。
イクオスサプリEXとボストンの価格比較
では最後にイクオスサプリEXとボストンの価格を比較しておきましょう。
イクオスサプリEX | ボストン(BOSTON) | |
通常価格 | 6,980円 | 6,980円 |
1本定期便 | 4,380円 ※3回継続必要 |
5,980円 ※3回継続必要 |
3本定期便 | ー | 4,827円/1本 ※3回(計9本)継続必要 |
3本まとめ買い | 5,933円/1本 | 5,600円/1本 |
6本まとめ買い | 4,467円/1本 | 4,967円/1本 |
(すべて税別表示)
買い方によってばらつきはありますが、イクオスサプリEXがボストンより購入しやすい価格設定なのは間違いありませんね。
やはり「毎月1本の定期便で4,380円(税別)」というのはかなり優位性があります。
■ちなみに僕がボストンを購入するときは、いつも「3本まとめ買い」(1本5,600円)です。
ただ、最初にみたとおり、
「メインとなるノコギリヤシの有効量がイクオスサプリEXはボストンの約半分」
であることを考えると、この価格差は当然なのかな、という評価もできそうです。
まとめ
ということでイクオスサプリEXとボストンを比較してきましたが、いかがでしたでしょうか?
パッと見、ノコギリヤシも同じ配合量に見えるため、「圧倒的にイクオスサプリEXの勝ち!」と見えてしまいます。
が、ご説明したとおり、もっとも重要なノコギリヤシについて「イクオスサプリEXはボストンの約半分の有効量」なんですよね。
なので「期待できる育毛効果」からするとボストンがやはり一番なのかな、という評価になりました。
イクオスの「1ヶ月4,380円(税別)」の定期便価格は魅力ですけどね・・
個人的には価格等も含めると「ボストン3本定期便:1本あたり4,827円(税別)」に軍配をあげたいと思いますが、あなたはどう評価しますか?
育毛サプリは内側から髪の成長に役立つ成分・栄養分を補ってくれるので、フサフサを取り戻す育毛活動にはぜひとりいれたいアイテムです。
ぜひあなたの育毛サプリ選びの参考にしてみてくださいね。