こんにちは、ハゲ太です。
ポラリスNR-08の次に使用を検討している、新育毛成分「キャピキシル」を使用した育毛剤について詳しく調べ中です。
(キャピキシル参考:キャピキシルとは何なのか?①|キャピキシルの概要)
今回はいつも飲んでいる育毛サプリ「ボストン育毛サプリ」のエスロッソさんが出しているキャピキシル育毛剤「ボストンスカルプエッセンス」について詳しく調べてみました。
ボストンスカルプエッセンスで効果が期待できる成分は・・?
1.キャピキシル
ボストンスカルプエッセンスの成分のなかでもっとも期待できるのは、やはりキャピキシルです。
キャピキシルはアセチルテトラペプチド-3とビオカニンA[レッドクローバーエキス]という2つの有効成分からできていますが、ここでもう一度期待できる効果をおさらいしてみたいと思います。
アセチルテトラペプチド-3の働き
■ 抜け毛の原因となる炎症性サイトカインを抑制し、抜け毛を防ぐ
■ 頭皮のコラーゲンを修復・活性化し、毛包の成長と定着をうながす
ビオカニンAの働き
■ 抜け毛の原因DHT(ジヒドロテストステロン)をつくる酵素(5-αリダクターゼ)を抑制し、抜け毛を防ぐ
■ 抜け毛の原因となる炎症性サイトカインを抑制し、抜け毛を防ぐ
以上がキャピキシルの基本的な作用機序となります。
そしてAGA(男性型脱毛症)の男性に4ヶ月間、1日20滴塗布してもらったところ、
1.髪の成長サイクルのうち、「成長期の髪」の割合が増えて「休止期(抜けた)の髪」の割合が減った
2.毛包の細胞への活性促進度がミノキシジルの3倍あった
という結果が得られたということです。
嫌でも期待が高まりますね・・
キャピキシルの推奨配合濃度は5%
キャピキシルの製造元で推奨されている配合濃度は5%ですが、今日本で発売されているキャピキシル育毛剤はどれも5%の濃度を守っています。
この点でいえば、どのキャピキシル育毛剤を選んでも安心です。
ピディオキシジル(ミノキシジル誘導体)
ピディオキシジルはおそらく日本名で、正確には「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」といいます。
海外では「Kopyrrol」という名前で流通しているようです。
詳しくはこちらの記事(≫ピディオキシジルの情報がないので聞いて調べてみた)で書いていますが、ピディオキシジルに期待できる効果をまとめると、
■ 頭皮のコラーゲンを柔軟に保つことによって、抜け毛を防ぎ髪を強くする
■ 頭皮の線維芽細胞の「カリウムチャネル」を開くことで髪の再生を刺激する
■ その結果として、毛の成長サイクルの「休止期」(毛が抜けている時期)を「成長期」(新しい毛が成長する時期)に移行させ、また「成長期」を持続させるので、毛の量が増える
といったものになります。
これらの育毛作用は「ミノキシジル」とほぼ同じで、さらにミノキシジルにつきものの怖い副作用の心配がないということで期待されている新育毛成分です。
ここまでのところマウスへの実験による効果の確認しかできていないようですが、今後さらに実証データが集まっていくことを期待したい成分です。
ピディオキシジルの推奨配合濃度は?
同一成分である「Kopyrrol」の資料によると、推奨配合濃度は「0.1~5%」となっていました。
ボストンスカルプエッセンスのピディオキシジル濃度は「1.5%」となっています。ちょっと低く思えるかもしれませんが、理由としては
・高濃度で人に使用した場合のデータがまだ不十分な点
・コストの問題
といったものが考えられます。
新しい育毛成分なのでこれは仕方のないことでしょうね。
3.フラーレン
フラーレンは1985年に発見された、炭素原子のみで構成されるサッカーボール状の構造体です。
発見者の3人の科学者が、1996年にノーベル賞を受賞したことで話題になりました。
育毛に役立つ特徴としては、すぐれた抗酸化力をもっている点があげられます。
病気の9割は強い酸化力をもった活性酸素による細胞やDNAの酸化ストレスだといわれています。ビタミンCやビタミンEなどがこうした酸化を防ぐ「抗酸化物質」として有名ですが、フラーレンはビタミンCの約127倍という非常にすぐれた抗酸化力をもっています。
最近は育毛剤にも抗酸化物質が配合されることが増えてきていますが、フラーレンの配合もその流れのひとつですね。
頭皮は日光による紫外線や整髪料の化学物質、炎症などによって活性酸素が発生しやすい場所です。活性酸素が増えると毛髪を成長させる毛母細胞や成長をささえる周りの細胞が傷つけられて正常に機能できなくなります。
フラーレンのようなすぐれた抗酸化物質によってこのようなダメージを防止することができるので、育毛にはとてもよい成分だといえます。
4.ヒト遺伝子組み換えオリゴペプチド-1(EGF)
ヒト遺伝子組み換えオリゴペプチド-1とは、別名EGF( Epidermal Growth Factorの略)と呼ばれるタンパク質の一種です。
1962年にアメリカの生化学者スタンリー・コーエン博士に発見され、これをきっかけとして人がもっているタンパク質のなかには細胞や皮膚、骨、筋肉などの成長や代謝を調整する「成長因子(Growth Factor)」があることがわかったのです。
「グロースファクター(成長因子)」というのは育毛業界でもよく聞く言葉ですよね。
EGFはとくに皮膚表面の細胞にはたらきかけて、成長・再生・修復を促してくれる成分です。いってみればお肌の細胞のアンチエイジングに大きな効果が期待できる成分ということですね。
ボストンスカルプエッセンスの公式ページでも、EGFは「頭皮のエイジングケアのための成分」という表記がしてあります。
EGFの臨床試験
EGFの実際の効果は、アメリカのブラウン博士の研究によって確認されています。
0.00001%のEFGを配合したローションを2ヶ月にわたって1日2回塗布してもらったところ、表皮の細胞の成長率が平均284%、最高835%アップしたというデータがでています。被験者の年齢は30〜60代まで様々だったのですが、50歳以上の年齢でも効果があったということです。
0.00001%の濃度でこれだけの効果があるというのはすごいですね。
EGFは高価?
EGFはもともと非常に高価なものだったらしく、なんと
1g=約8,000万円!
こんなにもお高いものだったそうです。
(参考記事:ノーベル賞受賞の成分EGFとは)
最近では「大腸菌にヒトオリゴペプチドの遺伝子を組み込み、大腸菌にヒトオリゴペプチドを作らせて精製する」という方法が開発されており、安価につくることができるようになっています。
これが名称に「遺伝子組み換え」という言葉が含まれるゆえんなんですね。
5.アマモエキス
アマモは海の中で唯一花を咲かせる海草の一種で、アマモから抽出した「アマモエキス」には以下のような働きがあります。
1.炎症性サイトカインを抑制する
2.メラニンを合成する酵素(チロシナーゼ)を抑え、メラニン合成を抑制することでシミの予防になる
育毛に関係ありそうなのは1.の炎症性サイトカインの抑制ですね。
炎症性サイトカインによって引き起こされる頭皮の炎症は抜け毛の主要な原因のひとつなので、抑制してもらえれば毛が増えやすくなります。
6.褐藻エキス
「褐藻」というのは葉緑素のほかに黄色の色素を持つ、もずくやわかめ、昆布などの総称です。褐藻エキスはこれらの藻類の「ぬめり」をつくっているエキスです。
「ぬめり」からイメージできるとおり、保湿、皮膚を柔らかくする作用があるといわれています。
AGAではとくに頭皮が硬くなりやすく、そうすると毛根に十分な栄養を届けづらくなってしまうので、頭皮を柔らかくしてくれる作用はありがたいですね。
7.カミツレ花エキス
「カミツレ花」はカモミールの和名です。
ヨーロッパでは古くから民間薬として、発汗剤、消炎剤、婦人病などの用途に使われてきたそうです。
期待できる効果としては、
・保湿
・抗炎症
・収れん(肌を引き締める)
・血行促進
などがあります。
また表皮細胞を新しく産む幹細胞の老化防止を抑制する働きもあるということなので、頭皮に元気な表皮細胞をどんどん送り込むということも期待できそうです。
ボストンスカルプエッセンスの成分に不安要素はある?
すぐれた育毛成分が配合されているボストンスカルプエッセンスですが、他の成分のなかに「危険なもの」「不安要素」はないのでしょうか?
ちなみにボストンスカルプエッセンスの全成分はこちらになります。
水、エタノール、BG、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド、アセチルテトラペプチド-3、アカツメクサ花エキス、デキストラン、モウソウチクたけのこ皮エキス、アマモエキス、褐藻エキス、カミツレ花エキス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、グリチルリチン酸2K、ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1、ビオチノイルトリペプチド-1、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、PPG-26ブテス-26、
メントール、フラーレン、アピゲニオン、オレアノール酸、カンフル、PVP、グリセリン、レシチン、ダイズ油、ラベンダー油、クエン酸、クエン酸Na、リン酸Na
基本的には危険な成分は入っていません。
ただ、成分じたいは安全でもちょっと気になる点がひとつありました。PVPという成分です。
高分子ポリマー「PVP」
「PVP」というのは「ポリビニルピロリドン」という石油から合成された高分子ポリマーの一種です。
極々かんたんにいうとビニールみたいなものですね。
なぜこんなものが配合されているかというと、優れた抗酸化物質である「フラーレン」が水に溶けにくい性質をもっているため、「溶解補助剤」としてPVPが使われていると考えられます。
PVPは水に溶けにくい物質を溶解させる用途で使われているんですね。たとえばインクジェットプリンター用のインクに添加されていたりします。
PVPじたいはビニールみたいなものなので毒性はまったくないのですが、肌に残ってしまうと皮膚をフィルムのように覆ってしまう可能性があります。
そうすると皮膚の表面にいる常在菌(善玉菌)が死んでしまい、常在菌に食べられることのなくなった雑菌が繁殖したり感染症にかかりやすくなったりします。
同じ高分子ポリマーでシャンプーによく使われている「シリコン」が頭皮によくないといわれていますが、それと似た状況を引き起こす可能性がPVPにも考えられるわけです。
これがボストンスカルプエッセンスの成分のなかで、ひとつ気になった点ではありました。
(とはいえ、シリコンほどではない)
ただ、PVPはシリコンほど落ちにくくないので、それほど気にする必要はないのかもしれません。あくまで可能性としてこういうことも考えられるよ、という程度に頭にいれておいていただければと思います。
ボストンスカルプエッセンスの成分の評価は?
以上、ボストンスカルプエッセンスの主要な成分について見てきました。
いかがだったでしょうか?
ひとつひとつの有効成分について詳しく見ていくと、「やっぱりいい成分が入っているな〜」と感心します。
キャピキシル以外の有効成分をまとめると、
●ピディオキシジル:
成長期の髪を増やし、休止期の髪を減らすミノキシジル様作用
●フラーレン:
酸化によるダメージを防ぐすぐれた抗酸化作用
●ヒト遺伝子組み換えオリゴペプチド-1:
細胞の新生をサポートする頭皮のアンチエイジング作用
●アマモエキス:
炎症抑制による抜け毛防止
●褐藻エキス:
頭皮を保湿し、柔らかくする
●カミツレ花エキス:
保湿、抗炎症、血行促進
という感じですね。
注目の新育毛成分「キャピキシル」以外にも、これだけ育毛効果に期待がもてる成分がふんだんに配合されていると何だかわくわくしてきます^^
これをベースにして他のキャピキシル育毛剤と成分を比較していこうと思います。
それでは、今回も最後までありがとうございました(^^)
おまけ。ボストンスカルプエッセンスの価格・最安値での購入方法は?
ボストンスカルプエッセンスは4通りの購入方法があります。
【定期購入】
■1本定期便(最低3回の継続が必要)
:税別8,800円
■3本定期便(最低3回計9本の継続が必要)
:税別17,800円(1本あたり価格 税別5,933円)
【都度購入】
■1本単品購入
:税別9,800円
■3本まとめ購入
:税別19,800円(1本あたり価格 税別6,600円)
ボストンスカルプエッセンスは価格改定があり、キャピキシル育毛剤のなかではもっとも購入しやすいレベルの価格帯になっています。
個人的には縛りがある定期便より「3本まとめ買い」(1本あたり税別6,600円)が気になりましたが、いちばん申込みが多いのは「3本定期便」(1本あたり税別5,933円)らしいです。
ほとんどのキャピキシル育毛剤は10,000円程度するのが普通なので、ボストンスカルプエッセンスの価格改定はめっちゃ嬉しいですね。