最近育毛剤業界でさかんに取り上げられるようになっている新成分に「キャピキシル」という成分があります。
キャピキシルは「育毛効果がミノキシジルの3倍」という謳い文句で宣伝されていて、「もう副作用の危険があるミノキシジルは使わなくてもいい」と言っている情報サイトさえあります。
今ミノタブを使用している身として「副作用のリスク」はいつも気にしていることなので、もし本当にミノキシジル以上の効果があるのだとすればこんなに有り難いことはありません。
ただ、育毛剤業界の広告は『煽り気味』なのも事実で、簡単に鵜呑みにするわけにもいきません。
幸いキャピキシルについてはいくつかの実証データが明らかにされています。
つまり、
「どのような検証結果にもとづいて、そのように宣伝されているの?」
という疑問への答えが確認できるわけです。
そこで今回キャピキシルについて調べられる限り調べてみようと思いました。
全4回にわたって「キャピキシルとは何か?どういった作用機序・実証結果から発毛に効果があるといわれているのか?」について調べた結果をまとめてみましたので、
「キャピキシルってどんな成分?どんな科学的実証が公開されているの?」
と気になっている方は参考にしてみてください。
キャピキシル(capixyl)とは何か?|キャピキシルの概要
まずはキャピキシルの概要を押さえておきましょう。
キャピキシル(capixyl)とは、カナダの化粧品メーカーLUCAS MEYER社が独自に発見・開発した育毛成分です。
■ ミノキシジルの3倍の毛包活性化効果がある
■ 多毛や肌あれなどの副作用の心配がない
ということで、海外でも高く評価されており、海外の育毛剤でも使われているようです。
そしてその主な働きは以下のようなものになります。
■ 5αリダクターゼのはたらきを抑制し、抜け毛を防ぐ
(プロペシア等の主成分であるフィナステリドと同じはたらき)
■ 発毛のサイクルを安定させ、髪の毛が増えやすい状態をつくる
この2つのはたらきにより、髪の毛のボリュームを増やしていく効果があるとされています。
キャピキシルの中身は?
キャピキシルは次の2つの成分を組み合わせた「複合原料」です。
②「ビオカニンA」という有機化合物を豊富に含む「レッドクローバーエキス」
この2つの成分がそれぞれ
■ 髪の成長サイクルを正常に戻す
■ DHTの産生を抑制して抜け毛の予防をする
といった働きをしめし、その相乗効果によって髪のボリュームを回復することができるとされています。
以上がキャピキシルの概要になりますが、次の記事からはキャピキシルの2つの有効成分について、それぞれどのような働きをして発毛に役立っているのか、実証結果も絡めながら詳しく見ていきたいと思います。