日本で認可されて販売されているミノキシジルの外用薬は大正製薬の「リアップシリーズ」のみですが、個人輸入によって海外製品も入手することは可能です。
効果も副作用も大きいといわれている「医薬品」の個人輸入は本来であればできれば控えたいところです。
ですが、内服薬(ミノキシジルタブレットなど)に比べると重篤な副作用が出にくい外用薬であれば、自己責任で安価な海外製品を利用するのもアリだと思います。
今回は海外製品も含めると多くの種類がある「ミノキシジル外用薬(育毛剤)」について、どれがおすすめできるのかを検証してみました。
ミノキシジル外用薬はどれがいいの?ミノキシジル濃度で比較
多くの種類があるミノキシジル外用薬ですが、一番わかりやすい比較はミノキシジル濃度の違いになります。
ミノキシジル外用薬の場合「濃度が濃すぎると炎症になって逆効果」といった可能性もあるので一概にはいえませんが、濃度が高いほうが発毛効果はより期待できます。
ミノキシジル育毛剤のミノキシジル濃度比較
商品名 | ミノキシジル 濃度 |
ロゲイン | 5% |
カークランド | 5% |
リアップX5 | 5% |
その他の リアップ製品 |
1% |
ポラリス NR-07 |
5% |
ポラリス NR-08 |
7% |
ポラリス NR-09 |
15% |
ポラリス NR-10 |
16% |
ポラリス NR-11 |
12% |
このように、「ポラリスシリーズ」が製品のバリエーション、ミノキシジル濃度ともにもっとも多くなっています。
ではそれぞれの製品の特徴を以下にご紹介していきましょう。
最初のミノキシジル外用薬「ロゲイン」。そのジェネリック品が「カークランド」
史上初のミノキシジル発毛薬としてアメリカで販売されたのが「ロゲイン」です。
(販売元はファイザー製薬から事業売却され、現在の販売元はジョンソンアンドジョンソン傘下のマクニール社)
そしてその正規ジェネリック品としてコストコから販売されたのが「カークランド」です。
成分構成はまったく同じですが、ジェネリック品のためカークランドのほうが多少安く入手することが可能です。(1ヶ月分60mlでロゲイン:4,500円前後、カークランド:3,500円前後)
日本における唯一のミノキシジル外用薬「リアップシリーズ」
日本で発売されているミノキシジル外用薬は「リアップシリーズ」のみとなっています。
ミノキシジルの濃度はもともと1%で「ロゲイン」(ミノキシジル5%)よりもかなり低めでしたが、現在の主流はミノキシジル5%配合の「リアップX5」になっています。
「ポラリス社」が開発したポラリスシリーズがミノキシジル最高濃度
そしてもっとも後発なのが「ポラリスシリーズ」ですが、その中の「ポラリスNR-10」が濃度16%(!)ということで現在最高濃度のミノキシジル外用薬となっています。
ポラリスシリーズの研究・開発・製造販売をおこなっているのは『Polaris Research Laboratories 』(ポラリス社)というアメリカの会社ですが、その母体企業である『Divine Skin Inc.』は2009年に設立され急成長してきた、いわゆる「ベンチャー企業」のようです。
次々と新しいコンセプトの「新ポラリス」を投入してくるあたり、さすが新進気鋭の企業らしいなという感じがしますね。
最初に使うミノキシジル育毛剤がどれがいいか?
ところで、これだけ商品やミノキシジル濃度のバリエーションがあるということは、「単純にミノキシジル濃度が濃ければいいわけではない」からです。
ミノキシジルタブレットを内服することに比べれば重篤な副作用は出にくいとはいえ、高濃度になればなるほど副作用の可能性も高くなります。また外用薬の場合、内服薬にはない「頭皮のかゆみ」という副作用を訴える人が少なくありません。
そのため、初めてミノキシジル育毛剤を使用する場合は高濃度すぎるものは避けて5%程度から始めるのがいいと思います。
考え方に合わせたおすすめ品をまとめると次のようになります。
■ 慎重に慎重を重ね「濃度1%」から始めたいという方
⇒リアップシリーズ(リアップ、リアッププラス)
■ 最低コストで始めたい方
⇒カークランド
■ 海外製品は使いたくない方・個人輸入はしたくない(薬剤師のいる薬局で販売されている製品を使いたい)人
⇒リアップX5
■ 5%程度では効果がでない、または悠長なことはいっていられない方
⇒ポラリスシリーズNR-08以降
個人輸入は自己責任だがコストを低く抑えられる
ポラリスやカークランド、ロゲインといった海外製品は個人輸入で安く手に入れることができますが、入手方法は
こちらのような「個人輸入代行サイト」で注文するかたちが一般的です。
内服薬(ミノキシジルタブレットやフィンペシアなど)の個人輸入は僕個人も副作用の経験があるのであまりおすすめしませんが、外用薬であれば(内服薬と比較すると)重篤な副作用は出にくいので、自己責任で利用してみるのもありだと思います。
ミノキシジル外用薬の副作用
ただ、やはり副作用には注意が必要です。
ミノキシジルの外用薬を使用した口コミを見ていて気がつくのが「頭皮が痒くなった」「1日中かゆいけど我慢して使っています」といった「かゆみ」についての口コミです。
この場合なんらかの炎症が頭皮で生じていることも考えられます。
頭皮の炎症は抜け毛の原因にもなりますので、かゆみが気になる場合は早急に使用を取りやめるか、AGA専門のクリニックで相談されることをおすすめします。
(AGAクリニックでもAGAスキンクリニックなどミノキシジルを配合した外用薬を出しているところがありますし、個人輸入で使用している薬の相談にものってくれます。)
ちなみにハゲ太本人が使用したミノキシジル育毛剤はポラリスNR-08でした
参考までに僕が使用したミノキシジル育毛剤についても触れておきます。
僕が使用したのはミノキシジル7%の「ポラリスNR-08」でした。(ミノキシジル育毛剤「ポラリスNR-08」を始めてみた)
10%の高濃度のタイプにも惹かれましたが、僕は別に内服用のミノキシジルタブレットも飲んでいたので7%に抑えることにしました。
ミノキシジル外用薬で初期脱毛はあるのか?
ミノキシジルのように発毛効果が高い薬を使用する場合、「初期脱毛=正常に薬が働いている証拠」ということがよくいわれます。
新しい毛が生え変わるため、今ある毛がいったん抜けるという現象ですね。
口コミを見ていると、たしかにミノキシジルの内服や外用薬によって初期脱毛が起こるケースもあるようです。
ただ、個人的にはミノタブ(内服)を始めたときもポラリス(外用)を始めたときも(始めた時期は2ヶ月ちょっとタイムラグがありました)初期脱毛はほとんど感じませんでした。
「こういうケースもある」ということで参考にしていただければと思います。
ポラリスNR-08を使ってみた感想
使ってみた感想ですが、毛の状態的には悪くありませんでした。
ミノタブとの併用だったので単独での効果はわかりませんが、使用期間中は髪の毛が強く、増えていったと感じています。
ただし、使用感はあまりよくありませんでした。
ミノキシジル外用薬は高濃度になるほど「ベタつく」「整髪料のように髪がカチカチに固まる」といった口コミが多いですが、たしかにそういうことは感じられました。
夜洗髪したあとにつける人が大半だと思いますが、枕カバーは頻繁に洗うようにしたほうがいいかもしれません。笑
ポラリス後はキャピキシル育毛剤に移行
この使用感が気になったことと、「ミノキシジルの3倍の毛包活性化作用」を体験してみたいと思い、今はキャピキシル系の育毛剤を使用しています。
https://worldfizz.com/capixyl-hikaku/
実際にキャピキシル育毛剤を使ってみて、
■ 使用感
■ 毛の状態
はかなり良好なので、個人的にはしばらくはキャピキシル系の育毛剤でいくつもりです。
ポラリスやカークランドといった個人輸入で安く手に入る育毛剤と比べコストはかかりますが(1ヶ月分約8,000円〜10,000円)、今のところは使用感ふくめ、その価値はあると感じています。
コストをかけずに、安全に治療を始めるならミノキシジル外用薬はおすすめ
ただ、やはり個人輸入のミノキシジル外用薬の「安さ」は大きな魅力だと思います。
下手をするとキャピキシル育毛剤の3分の1程度で手に入りますからね。
内服薬に比べると安全性も高いことから、
■ とにかく最低限のコストで薄毛対策を始めたい
という方にはとても合った治療の始め方だと思います。
よろしければ最後にもう一度、下記のおすすめ一覧を参考にしてみてくださいね。
ミノキシジル外用薬(育毛剤)のおすすめ一覧
■ 慎重に慎重を重ね「濃度1%」から始めたいという方
⇒リアップシリーズ(リアップ、リアッププラス)
■ 最低コストで始めたい方
⇒カークランド
■ 海外製品は使いたくない方
⇒リアップX5
■ 5%程度では効果がでない、または悠長なことはいっていられない方
⇒ポラリスシリーズNR-08以降
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